不法駐車で最も有効なマンション内の対策とは!!
マンションなどで効果が出た対策は、「車止め」や「ゼブラゾーン」を駐車禁止エリアに設置する方法でした!
この「車止め」を自分で移動しない限り、車を停車することが出来ないからです。
※ 最も効果のあるのは、地面に固定するガードレールを使用する方法です。
次の図は、移動式「車止め」と「ゼブラゾーン」の模様を示しています。

一方、最も多く見られる看板や立て札による警告は、無視されるようです。
不法駐車
不法駐車は、無くなるのでしょうか?
ホームページで説明した内容を再度紹介しました。
1.不法駐車に効果の出るソフト的な対策
(1)広報を徹底
不法停車がいかに迷惑となるのか認識が無いのです。 知らせる必要があります。
交通安全、消防・救急のキャンペーンなどを定期的に行うことができます。
(2)パトロールを実施
車を所有し、マンション・団地の駐車場を使用している人たちよりパトロールを実施すると、大変効果があります。
2〜3名組になり輪番制で定期的にパトロールを行うと、違法停車がいかに迷惑なのか認識が深くなります。
公道が含まれている場合、管轄の警察署の人と一緒にパトロールをすると、効果がさらにアップするかも知れません。
(3)「警告表」の作成
パトロール中不法停車を発見した場合、ウィンドワイパーに「警告書」を挟む方法があります。
警察署が行うチェーンブロックを使用し、車を動かなくする方法が考えられるかもしれません。
しかし、公道における警察官の強制執行と違い、民間の人がチェーンを使用すると、逆に訴えられることがあります。
法律(民法)の不法行為として裁判所に訴えられ、損害賠償を請求されることがあるからです。
したがって、簡単に取り除くことができる「警告書」を使用する方法が安全です。
また、のりづけしない方が良いと思います。
(4)来客用の臨時駐車許可証の発行
宿泊で遊びに来たお客がいる場合に備え、臨時に停車するスペースを許可証を発行し、使用させます。
スペースが無いため、無断で車を止めてしまうからです。
アンケートを行うと、必要な来客用のスペースを知ることができます。
マンションの規模により臨時スペース数が異なると思われますので、まず調査からはじめ、調整していきます。
(5)常習の不法停車を警察に通報する
公道の場合、不法停車は、高額の罰金を支払うことになっています。
「警告書」を繰り返し無視する常習者の場合、警察に通報することができます。
警察へ車のナンバー・車種を通報すると、車の所有者へ連絡してくれます。
しかし、マンションの敷地で不法停車した場合、道路交通法が適用できない民事事件となります。
この場合、原則として、警察署は、処理してくれません。
2.不法駐車に効果の出るソフト的な対策
(1)車止めとゼブラゾーンを使う
縁石ブロック、ガードレール、プランターなどを置くと停車できなくなります。
市販されている「車止め」を使用する方法があります。
たとえば、チェーン付き車止めを使用し、ゼブラゾーンを描いた禁止エリアを囲うことができます。
(2)通路を閉鎖する
近道となったいる通り抜けできる通路を閉鎖することができます。
「通り抜け禁止」と書いた重量式の車止めを使用すると、効果があります。
(3)道路の幅員を狭める
2台通過できる敷地の場合、マンションの壁側に停車するケースが多く発生します。
1台は通れる、と考えるからです。
従って、1台しか通れないように、通路の幅員をゼブラゾーンと車止めを使用して狭めます。
1台しか通過できな場合、明らかに他の車の迷惑となるため、その場所に停車することはありません。
※ 看板・立て札やチェーンブロックを使用する方法は、効果がほとんどありません。
看板・立て札は、少しの時間の停車の場合、無視されるからです。
また、チェーンブロックを使用する方法は、逆に訴えられることがあり、逆効果です。
3.不法駐車の対策で改善すること
(1)緊急車両が通行できます。
消防車、救急車の走行ができるようになり、緊急活動がスムーズとなります。
(2)ゴミ収集車が通行できます。
ごみ収集は、公道を使用します。
したがって、公に禁止表示を検討できます。
また、移動式の車止めを使用する方法が考えられます。
ごみ収集の無いときは、臨時に使用させることができるからです。
しかし、長時間にわたり停車され、所有者に連絡がとれない場合、管理員さんの作業に支障があります。
(3)引越し用のトラックが入り口近くまで接近できます。
大きい団地の入り口が通行できるようになれば、一番奥の棟まで入ることができます。
その結果、引越しをスムーズに行うことができます。
(4)修繕工事車両のトラックが入り口近くまで接近できます。
大規模修繕工事などでスムーズに車両が行き来できれば、工事に支障がでません。
大きい団地での修繕工事には、多数のトラックが出入りするからです。
(5)マンション敷地内の見通しが良くなります。
子供の交通事故がなくなります。
子供の飛び出しを見て、衝突を防ぐことができるからです。
また、老人の交通事故がなくなります。
(6)歩道に乗り上げる車がなくなります。
路肩を占拠されることがなくなるため、歩行者は、スムーズに通行できるようになります。
その結果、交通事故やケガなどの事故を防ぐことができます。
(7)縁石や人止柵などの工作物の破壊がなくなります。
無理に停車をする場合、このような工作物が破壊されることがあります。
モラルが向上し、停車マナーが良くなれば、このようなことを防ぐことにないます。
(8)芝生・低木などの植栽が守られます。
不法停車による植栽の被害が出ているからです。
車の使用についてマナーが守られると、植栽が傷つけづにすみます。
(9)マンションの住環境が改善します。
騒音・排気ガスなどが減った場合、マンションだけでなく近隣の人々に対する迷惑がなくなるかっも知れません。
4.不法駐車の対策で駐 車 場の増設等に関するアンケート
駐 車 数が少ないため、不法停車が増えると考えられます。
したがって、マンションで増設するかどうかアンケートをするにより明確になります。
アンケートは、主に次の項目を含めると、効果があります。
(1)パーキングのトラブル状況
(2)自動車を所有しているか否か
有の場合 : 台数、車種、料金
無の場合 : 今後の保有する意向(台数、車種など)
(3)増設する意向
(4)専用使用料について(基準の料金など)
アンケート実施と集計・分析、その後の対策案の作成は、「専門委員会」を設置して実行します。
団地タイプのマンションの場合、工事などの規模が大きくなり、技術的な問題が含まれるためです。
ただし、小規模のマンションの場合、理事会のみで検討できるかも知れません。
第三者として建築士や経験者、また専門業者の応援を得るが大変有効です。
工事の規模が大きくなるため、修繕積立金を有効に使う必要があるからです。
しかし、主体は、管理組合ですので、組合員とのコミュニケーションを密にし、合意形成がスムーズに進行するようにします。
増設後、維持が容易になるか、出費が増え維持が困難になるのか、充分に議論する価値のある問題のためです。
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タグ:違法駐車